社会福祉法人麦の子会 むぎのこ

アタッチメントとは

子どもの基本的信頼感を育み・子どもも親も職員も共に育ちあう場

0才から6才までは、人生の土台の時期です。
遊びや生活を通じて子どもが自分に自信をもち自分のことが素晴らしいと感じていけるよう発達援助を行います。
そのためには、自己主張を充分に引き出すこと、大人に甘えられることが非常に重要になってきます。
そのことが親子の深く強い関係、愛情の絆(アタッチメント)や人間としての基本的信頼感につながり、子どもが周りの人間や世界との交流をもつ自信の源になります。
自分への良いイメージと満たされた心によって、様々な活動に挑戦するエネルギーが生まれます。
ところが、子どもの自己主張や甘えはだだこねという形で現れることが多く、お母さんがそれを受け止めることは大変なことです。まして発達に心配のある子の場合は一層大変です。
母子関係が良好で、母親が前向きな場合は、子どもが矛盾を持ったり不安になった場合や、新しいことに挑戦し嫌がって泣いたりしている場合でも、子どもの真の願いを汲み取り、「お母さんがいるから大丈夫」という気持ちになれます。このような時に子どもは成長します。

グラフ

子どもは0才~6才までの期間で遊びや生活の中からたくさんのことを学んでいきます。

はじめは誰だって新米お母さん お母さんも、子どもと一緒に成長していくもの

しかし、ほとんどのお母さんが最初からこのような気持ちになるのは大変難しいことです。むぎのこでは子どもとお母さんの様子を見ながらケースバイケースで対処します。虐待を受けたお母さんや心に傷を持つお母さんも多く、そういうお母さん達に対しては、子どもを愛するために、自分自身がマイナスと思っている面も肯定し自分が好きになれるよう医師と協力してカウンセリングやワークを行います。

発達に心配がある子どもを育てることは、大変なことです。しかし、生まれてきた命がかけがえのない命であること、発達に遅れがあっても我が子が素晴らしい存在であること、子どものために力を注ぐことが、苦しいだけではなく、本当の喜びにつながるということ、そして、その勇気ある努力が必ず子どもの幸せに繋がっていくということを伝えていきたいと思います。また職員も共に努力していく存在であるということも重要です。

むぎのこは、最近多く見られる幼児教室などのように「その時間お預かりして適切な教育を行う場」ではありません。子どもを育てていくうえで大切なことを親子で一緒に学びあい、育ちあう場所です。

子どもの成長とむぎのこが大切にしていること

①王様の時代・世界を信頼(0~1歳)

0歳~1歳くらいまでは、子どもが王様の時代です。 お腹が空いて泣けばおっぱいが与えられ、おしめが汚れたら親が取り替えてくれます。真似をすれば周りは大喜び。そんな大人の優しく明るい眼差しが子ども心に入っていきます。この大人との一体感をたくさん経験することがとても重要です。親の子どもへの愛着は一緒に子どもと過ごす中で育ってくる感情です。母子通園はそのためにもあります。
この時期の子どもへの愛着が大事とはいえ、子どもが可愛くないとか育児が嫌だという気持ちが生じる場合があります。子どもは大人の思いどおりにはならない自然そのものの存在なので、当然の感情でもあります。子育てが辛いと感じたら、すぐに周りにSOSを出して下さい。親自身の育ちによる心理的要因からマイナスの感情が引き出される場合もあるので、そういう場合は個人カウンセリングなどの専門的な支援が必要です。
いずれにしても、子どもが必要な愛情を親がたった一人で与えていくことは至難のわざです。職員や周りのお母さん仲間で力を合わせて愛し、また子どもを愛する力を育てていきましょう。

②自己主張・だだこねの時代(1歳半の壁)

親との愛着関係が形成され大人への信頼が増すと、自己主張も強くなり1才半の発達の時期には、子どもと大人の要求の衝突がおこります。その際子どもの気持ちはパニックやごねとして表現されますが、これは大切な発達要求の現れです。子ども自身がそこから立ち直れるよう、気持ちをくみ取りながら大人が支えていくことが大切です。子どもの要求をそのまま受け入れるという単純な解決ではなく、大人側の要求との葛藤の中で気持ちが支えられ、大人の導きの中で子ども自身が納得した新しい道を選択する(立ち直りの力)ことが大切です。子どもにとっては自分のマイナス感情が受け止められるということが自己肯定感を育む上でも非常に重要になります。
子ども自身がこの自己主張をたっぷり経験し自信を持っていなければ、親の言いなり、周りの目を気にする表面的な良い子になってしまいます。

③比較の心、社会性の芽生え(3~4歳)

3才を過ぎると、よい-わるい じょうず-へた、というまわりと自分を比較する気持ちが育ってきます。発達にとって大切な育ちですが、自分がまわりに比べて上手にできていないことを感じてくじけて自信がなくなってしまうことがあるということに充分に配慮しなければなりません。この時期、できるできないにかかわらず、こども自身が主人公になり、自分がステキと思えるような大人側の配慮が必要となります。
また、3才の反抗期をこえた子どもたちは、「僕が、僕が」「私が、私が」「~だ」「~だ」だけではなく4才の発達を見通した働きかけが大切です。「~だけれども~するのだ」という、自分をみつめ他者の気持ちや意見に耳をかたむけられる力です。他者に強制されて決めるのではなく、自分自身が仲間・大好きな人の気持ちを感じ自制する心です。社会性の芽生えといえるかもしれません。

④中間の概念(5歳)

5才になると、大・中・小という中間の概念が育ってきます。その中で自分や仲間を多面的にみる力がでてきます。仲間で一緒に力を合わせて一つの取り組みもできるようになります。しかし、やはりこの時期も失敗を恐がり、上手にいかないことや新しいことにトライすることをさける子どもの姿が現れてきます。この時期は失敗しても大丈夫という大人の支えが大切になってきます。むぎのこは、この大人の支えをお母さんと職員で力を合わせ一人一人心を支え、あなたはあなたのままでいいということを一番大切にしています。
そして、そのうえにたち子ども自身が願いをもち前向きに葛藤し大変だけれども挑戦してみようという心を育み支えることが大人の大切な役割です。

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