お知らせ

2024/05/14お客様
5月1日(水) 加藤鮎子内閣府特命担当大臣が視察にいらっしゃいました。

大臣秘書官 小澤幸生様

ども家庭庁支援局総務課総務課長 自殺対策室長 林俊宏様

支援局障害児支援課課長補佐 小森園ひとみ様

支援局障害児支援課課長補佐 鈴木久也様

支援局障害児支援課企画法令係 木下昴平様

支援局虐待防止対策課児童福祉専門官 高田 隆一様

5名の皆様が同行されました。

 初めに、北川理事長よりパワーポイントによる概要説明が約1時間ありました。
1.むぎのこの歴史
2.40年たった現在のむぎのこ
3.むぎのこで大切にしていること
4.幼児期の発達支援-発達に心配のある子どもへの支援で大切なこと
5.学齢期思春期の発達支援-思春期を見通して
6.社会的養護の必要な子ども
7.家族支援
8.障害児支援と地域支援
9.様々なこども施策との連携
10.こどもまんなか
以上の内容で、
おわりに、人は生まれてから一生の間にさまざまな経験をします。結婚式のような幸せな日もあります。皆さんその幸せが続いてほしいと願いますが、なかなか人生そうはいきません。
幸せがなくなってしまったような経験をしたり、本当にどうしようもないことがあります。なぜ障害のある子どもの親になってしまったのか、また他にもなぜこんなことになってしまったのかと混乱したり絶望したりする時もあります。
 しかし、人というのは、混乱や落胆、絶望的な出来事に出会い、その人の価値観や世界観が大きく変わり、より安定した新しい幸せの始まりに立つことができるのも事実です。
むぎのこの先輩お母さんたちは、「子どもの障害は変わりません。でも私が仲間に出会ったり、信頼して頼れる人に出会う中で、私はなんだかツイているんじゃないかと思うようになったんです。障害のある我が子のことは一生私が面倒を見なければと思っていたけれど、私がいなくなっても社会の中で何とかやっていけると思うようになりました。私も子育てを通して独りぼっちじゃなくなりました。」
支援をうける側から支援する側へ
癒された人が癒し人へ悲しみや辛さが、仲間の辛さに寄り添うことで、お母さんたちが里親や他の子を育てるために働いています。
また、発達支援・家族支援を受けていた障害のある子どもたちも成人してむぎのこで働いています。
子どもを育てるためには、地域みんなの力が必要と話されました。
概要説明後、
重心•医療的ケア児童発達支援事業パンジーの子どもの手あそびなどを視察されました。
次に麦の子館1階、むぎのこ保育園を視察され、佐藤園長より0才から5才まで通園していること、職員の子どもやむぎのこを利用している兄弟、地域の方、にんしんSOSで生まれた子どもが通園しているとの説明がされました。
続いて、不登校の子どもたちが連休中に五稜郭研修旅行で新撰組について学ぶための事前学習をしている様子を視察されました。そして、子どもたちの自己紹介に対して、暖かい眼差しを向けて下さいました。
麦の子館3階ショートスティピースを視察され、寺嶋所長より、保護者の疲労時や入院などの他に、偏食、睡眠困難な子どももショートスティ利用することで生活が改善されているとの説明がありました。
続いて、麦の子館2階のむぎのこ発達クリニックを視察され、田村院長より一般診療を行い地域の方々が受診されていること、保健センター、児相、保育園などから子どもたちが紹介されてきていること、親子教室で親子の愛着関係を援助していること、リハビリスタッフによる個別指導などについて説明がありました。
次に児童発達支援センター前で写真撮影の後、子どもたちのリズムを視察されました。
続いて思春期の子どもの親のグループカウンセリングを視察されました。
DVによる離婚、思春期の子どもの子育ての難しさなどの話しを聞いてくださり、「みなさん、さまざまな困難な体験をされ内省されてここまでこられたんですね。」との感想を述べて下さいました。
その後、法人運営のスワンベーカリーで昼食を摂られました。
それから、車で地域をご案内しました。
そして、一時保護所ティンカーベルで下車して視察されました。
尾北所長からは一時保護中も日中はむぎのこ児童発達支援センターや放課後等デイサービスでの活動に参加することで生活も安定してくると説明がありました。
次に里親ファミリーホームを視察され、里親として育児の困難な時には地域で助け合って子育てしている話を聞いてくださり、「人として深みを感じます。」との感想をいただきました。
地域をご案内後に西尾ビルで、にんしんSOSを視察され、田中所長よりにんしんSOSの目的、0才児の虐待の予防、妊産婦を孤立させない、居場所のない妊産婦への居場所の提供について説明があり、相談件数は開設時令和3年6月〜令和6年3月までの3年間で4022件であり、誕生した赤ちゃんは23人とニーズが多いことが報告されました。
最後に西尾ビルで行った里親自助グループを視察されました。自助の皆はそれぞれ障害のある子を育て成人になり、第二の子育てを里子で行っていることを実体験を踏まえて話し合っていました。
加藤大臣から、「地域で繋がってみんなで子育てしている。自分の言葉で自分のことを話せることは素晴らしい。」との感想をいただきました。
そして視察は終わり、空港に向かわれました。
  
加藤大臣の優しさに触れ、子どもたち、お母さんたち、里親や職員皆癒され励まされました。
ありがとうございました。
  
また、同行されたこども家庭庁 林総務課長様はじめ皆様暖かく見守ってくださりありがとうございました。