むぎのことは?

施設長の挨拶

総合施設長 北川 聡子

総合施設長 北川 聡子

今から35年前、自閉症の子どもや障害のある子どもたちとの出会いからむぎのこが、始まりました。
彼らの他害や自傷の激しさの内面にある悲しみや周りを見る目の賢さ純粋さを感じてしまったのです。
そのころは今のように自閉症の方々への支援方向が明確ではなく、
大人になった自閉症方々にどう対応していいのか施設の方々も悩んでおられました。
そこで幼児期からの療育が大人になってからの生活にも影響するのではないかと思い、
知恵も力もなかった学生だったにもかかわらず、
毎日通園できる療育の場が必要ではないかと思い、立ち上げることにしたのです。
13年間の無認可時代があり、認可から23年になりました。

でもむぎのこの営みの在り方は30年間変わりません。
それは、子どもに困り感があったら、サービスがなくても、みんなで協力しあう助け合いの精神です。
シュートステイのない時代は、職員やお母さんが子どもを連れて帰ってくれました。
今はショートステイだけではなく、ファミリーホームで、子どもを育てる場が出来ています。
今もその精神は、いろいろなところで大切にされています。

サンフランシスコで、車椅子に乗っていたベスとの出会いも大きかったです。
「私は療育を受けるたびに自尊心が下がったのよ。」と語ってくれたのです。
「エッ、子どものためにと思っていた療育も、本人は辛かっただけ?!」
療育は、障害を治す発想で、ベスたちは自分を否定されたというのです。
ベスとの出会いは、障害を治すのではなく、障害のある子どもそのものを子どもとして肯定していくことが大切で、
療育は、子どもの未来や生活全体を考えて、少しでも暮らしやすくなるためにあるのだということを教えられました。
人生の主人公は本人なのです。ベスから支援への恐れと謙虚さを学びました。
ベスを始めいろいろな人の出会いでがあり、多くの人に助けられ今があります。

時代は新しい次の時代に来ています。
若いスタッフと一緒に、障害のある子どもや困り感のある子ども、利用者さん家族に寄り添い、
彼らの困り感を理解し、内面のすばらしさを日々発見して、どうしたらいいのか一生懸命考えて、
一人ではできない仕事である福祉の仕事を良いコミュニケーションで創り上げ、
障害があるなしにかかわらず、同じ時代を共に生きる同じ人間としてリスペクトしあい、
これからもみんなが幸せを感じる日を夢見て、時代を切り開いていきたいと思います。

2019年度社会福祉法人麦の子会 経営方針

Mission(存在意義):「共に生きる」

むぎのこは、困り感のある人たちを救うために存在しています。

生まれてくるとき、何一つ自分で選択できません。しかしみんなが、生まれてきてよかったと思える日々、そして、この世は生きるのに値すると思える社会、全ての人が、リスペクトされ、敬意をはらわれる世界を創っていきます。

Vision(組織として目指す姿)

一人の子どもを育てるには、村中の大人の知恵と力と愛と笑顔が必要です。むぎのこは、困り感を感じているこども・人・家族・働く人が出会う場であり、優しさを通じて1人1人が本来持っている光が輝き、それによって生まれる新たな価値を世界に発信し、世界中の人々の幸せを追求します。

バリュー(行動指針)
(1)困っている人を助けることで、自分を社会に役立てます。
仕事の目的は、自分の行いが人の役に立つ、自分の中にある何かが人に幸せを与える、それが仕事の目的です。仕事は個人の楽しみではなく、自分が社会と関わっていく営みです。
(2)チームワークを大切にした仕事をします。
計画をたて目標に向かって、役割と責任をもって上司・部下・同僚との連携をはかります。仲間と一緒に高め合いましょう。
(3)笑顔・気持ちよい挨拶を大切にします。
幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになります。笑顔や挨拶は生涯を通じてのお守りです。どんな国の人ともつながりを持てます。相手より先に気持のよい挨拶を心がけます。
(4)つらいときは素直に助けてと言います。
辛さを分かち合うことで希望につながり、理解しあうことで解決につながります。お互いを認め合い、職員・利用者さん・家族とのエンゲージメントを大切にします。

児童憲章・国連の子どもの権利条約・障害者権利条約に基づいた運営を行います。