放課後等デイサービスの職員が準備してくれた卒業式で、Mさんが読んでくれたご本人の了解を得てご紹介します。
「みんなありがとう」
私は本当にたくさんの人の支援を受けて育ってき たと思います。
2歳でむぎのこに来て、小学校低学年はむぎのこのフリースクールに通いながら、学校には母と行事登校をしまし た。周りの子達のスピードについていけない時や、 運動会の練習中に気持ちが途切れてしまい、もうむぎのこに帰りたいと思った時は、いつも母や仲間のお 母さんが励まし支えてくれました。
高学年になり、インクルーシブ児童に選ばれ学校に毎日登校しました。学校に行事しか行っていなかった私は、学校の仕組みを理解するだけで毎日がいっぱいいっぱいで小学校の記憶があまりありません。
朝の会や日直のこと、給食当番、小テスト、移動教室、クラブ活 動、ヘトヘトの毎日でした。
学校では及川先生に算数を個別に教えてもらったり、放課後デイでは先生に課題を見てもらったり今日1日のことを聞いてもらたったり、家では母と翌日の授業の教科書を読んだり、とにかく大人に助けてもらいながら必死で頑張りました。
中学校では、フリースクールの友達もむぎのこ午後部の友達もみんな同じ学校になり、たまに会った時に「ヤッホ ー」と挨拶するのが癒しでした。
また、自分で選んだ卓球部に入って新しい友達ができ、少し自信を持って過ごすことができました。
高校にも午後部の友 達と一緒に通えて心強かったです。
中学高校を通してブラックベリーの先生達には、苦手科目などを丁 寧に教えてもらっただけでなく、悩みや受験への不安な気持ちなどを支えてもらいました。
私はこれか ら大学の社会福祉学部に進みます。
私がたくさんの大人に支えてもらったように、将来子ども達の心の支えになれるように学んでいきたいと思っていま す。
。。。
Mさん―ありがとう。
職員の皆さんへ
Mさんが、特に馴染めなかった学校で本当に頑張った様子が伝わってきますね。
この事は、当時の学校生活が発達に配慮がいる子どもにとっては、大変な環境である事を教えてくれています。
そしてその時その時で、お母さんや様々な先生達の理解と支えがあって今があると振り返ってくれてます。
先生達の見えない毎日の努力が、こうして子どもの心の成長につながっている事を聞くと嬉しくなります。
この事はMさんだけではなく、むぎのこの子どもみんなが感じている事だと思います。
先生方、職員の方々毎日子どもや利用者さんへの支援ありがとうございます。
この作文は、先生や職員の皆さんの働きが、いかに素晴らしく子どもの成長につながっていることであるかを教えてくれています。これからも自信をもって子ども達の気持ちに寄り添って理解して、みんなで支援してください。よろしくお願いします。
また、小さな頃からの友達の存在がMさんの心の支えになってくれていますね。友達がいてホッとする事は、どの子にとっても大切ですね。
そして素敵なMさん!大学入学おめでとうございます🌸
卒業した皆さんも、これからの学生生活や活動の場で、自分のやりたい事も、勉強も沢山して、自分らしい道を切り開いていってね。これからも皆さんを応援します。