社会福祉法人麦の子会 むぎのこ

お母さんの学習会から 1

子どもの基本的信頼感を育み・子どもも親も職員も共に育ちあう場

親・子の深く強いきずなが、こどもの心の発達の土台であり、原動力である

生まれてきた子どもには、自分をとりまく世界があり、その中には人間達がいるし、いろんな物事が起きたり消えたりしています。子どもはこの世 界の中に冒険に乗り出して、いろいろな体験をし、それを元にして心が形づくられていきます。それは「学びとる」という小さい意味だけでなく、心の中のいろ んな要素が形づくられていきます。

子供の心がすこやかで伸びやかに成長していくには、自分を取り巻く世界の中に意欲を持ち、自信を持って冒険に乗り出し、体験し学んでかしこ く、強く育ってほしいです。それにはなにが必要なのか?それには冒険に乗り出す「自信」がなければ、いろいろ体験できない。冒険の中でいろいろな人間と出 会います。では人間とつきあう自信や意欲をどうやったらもってもらえるのでしょう。

よい親子関係によってこどもは「人間達は私の心の動きをよく理解してくれるし、私の想いの実現を心から応援してくれるのだ」と感じる(親への愛着と自信⇒他人との交流の意欲)
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人間や物事と交流をもつ自信の源である。

人間とのかかわりに自信がないと、そこでいろんな事を学べない、ということは、お母さんも一緒に通園しているからこども同志のかかわりの様子 を自分の目で見たり応援してよくわかると思いますが、自信がなければ子ども同志のかかわりは成立しません。逃げる、避ける、ケンカひとつできないのでは、 こども同志のかかわりを体験し学ぶことはできません。それは親や先生とのかかわりでも同じです。恐くて干渉されたくなくて逃げる。その状態のままではかか わりというものを体験できないので「学びとる」ということは不可能になります。

自信を持ってくると、ケンカしたり「もっと~」と主張したりして人とのかかわりを持てるようになる。そこから人とのかかわりが生まれるのです。

周りの人間を子どもがどう感じるかは、こどもが最初に出会う人間とのかかわりが一番大切であり、その代表の人間は家族です。(親・兄弟・祖父 母…)代表者である家族と、よい体験ができ、子ともが自分の心を理解してくれたり、自分の心を応援してくれる人間であることを認識することができれば、親 と離れて他人とかかわる時に、たとえ親と違う人間で親のようにずっと側にいてくれる存在でなくても基本的にこの人は自分の心を理解しようとしてくれている し、心から自分を応援してくれる存在なのだと感じることができて、そこに「信頼感」が生まれます。信頼感が生まれるからこそケンカしたり、その人が自分の 思いを勘違いしていれば「違うんだ」と反発し自分の気持ちを分かってもらおうと自己主張することができるのです。

この信頼感を持てるようになるとかかわる人の言うことに心を開き、耳をむけてくれるようにもなる。「この人は自分に何かを押し付けようとして いるのではなく、自分のことを心から応援するために何かを伝えようとしているのだ。そして子どもはいろんな人間と交流しようという意欲が出てきて子ども同 志ケンカしたり、仲良くしたり、手をつないたり、砂場で一緒に遊べるようになりグッと成長がみられるのです。その源動力がここにあるのです。

だから、親として「子ども同志で遊んで欲しい」「意欲を持ってほしい」「親から離れて子どもの世界に飛び込んで欲しい」と思うからこそ、今土台を作るために母は離れないでずっと通ってほしいのです。

しかし、これは誤解される場合もあります。「子どもは子ども同志のほうが伸びるのではないか。ずっと親がついていてどうするのだ」と言われる 場合もあります。それは、親と子の間で基本的な深い関係ができていれば離れても心配ないが、まだ親子の信頼関係も、子ども同志の関係も未完成の場合、土台 もつくりながら、同時進行していくしかないのです。ですから、「親子で他の親子とかかわる。」という形が必要なのです。やがては親から自立して自分の力で かかわるようになってほしいからこそ今は子供とくっついて、親子ペアで通います。

しかし、基本的な母子の信頼関係ができていないのに、単独で通園している子どもは、他の人に対する自信がないし、土台ができていないから、園 に通っていても庭のすみでポツンとしていたり、他の子が近づいても逃げてしまうという状態が見られます。他の子と交流する自信がないから逃げることしかできないのです。

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